『歌舞伎町2020』パフォーマンスプログラム「チャプター:チェックメイトビル」をレポート!
今回のイベントは、前回盛況な中で幕を閉じた「歌舞伎町2020」Vision01と、
歌舞伎町ルネッサンス推進事業の1プロジェクト「まちづくり事業」との新しい試みで、歌舞伎町タウン・マネージメント事務局主催の元、実現したものです。
12月末まで店舗として使われていた空間を活用し、若手アーティスト集団によるパフォーマンスプログラムが、2010年3月4日から3日間にわたって開催されました。
歌舞伎町タウン・マネージメント事務局として初のこのコラボレーションイベントは、歌舞伎町チェックメイトビルで開催され、会場になったビルオーナーのご厚意と、若手アーティスト達の熱意により実現した3日間限定のイベントです。
3日間の演目の中で、最も興味を持った、2010年3月6日に開催されたのプログラムを今回はレポートします!
この日の演目は、新進気鋭のコントグループ「ミラクル☆パッションズ」による、タイトル「クラブ『おうごんのじぱんぐ』」。
コンセプトは、「歌舞伎町にカブキを求めてやってきたのにガッカリしている外国人観光客のために贈る、ニッポンジンクラブを開店」、だそう。
さらに噛み砕くと、「外国人(実際はミラクル☆パッションズが演ずる日本人です)による、外国人のための日本人クラブ。古きよき日本、外国の人が見たらきっと喜んでくれるであろう『ジャパン』を面白おかしくコントします!こんなコンセプトのお店があったら面白くないですか!?」といったもの。
早速、入店。
入り口で手渡された紙。
小学生にも読めるように平仮名なのか?
いえいえ、違います。この入り口から、もうコントはスタートしています。
ニッポンジンになりきった外国人が、忍者の格好をし、ラウンジの中に招き入れてくれ、席を勧めてくれます。
壁には、The日本 とも言いたげな装飾がなされています。
習字、凧、熊の木彫り、日本刀、けん玉。
正直爆笑してよいものか、はたまた鎮座まして鑑賞するべきなのか。
バーラウンジが舞台、ということもあって、どんな振る舞いで見るべきか、はじめは少々困ってしまったのですが、コント作家ワクサカ ソウヘイさんの脚本と、演ずる役者さん達の勢いにのまれ、終わりの方では拍手~。
外国の方から見たら、日本人たるものかくあるべき、という概念がシュールに描かれていました。
15分弱というコントでしたが、面白くて、というかもっと理解したい!という思いが強くなり、数度見てしまいました...!
残念ながら、お伺いした時点では、本当の外国の方にはまだお越し頂けていない、とのことでしたが、もしいらっしゃって見て頂ければ、ある意味新しい日本、というのをきっと再発見されたことでしょう。もちろん、ジャパニーズコントとしてのお笑い要素も含めて。
ミラクル☆パッションズさん曰く、今日のこの日のために約1ヶ月ほど、調査も含め脚本練り、そして練習に時間をかけられた、とのこと。真っ先に、お店として利用されていた店舗が今回のステージ・舞台になる、ということでかなり思案されたようでした。
この度の脚本を書かれたワクサカさんは、今回歌舞伎町という街でこういう縁ができて思うことは、「アートが入り込む"隙間"がこれから歌舞伎町に増えていってくれたら、アーティストとしては非常にうれしい」、とお話してくださいました。
最後に、今回の会場提供主となった、株式会社チェックメイトさんに最後にお話をお伺いしました。
「歌舞伎町という街と、日本の文化を外国からお越しになられた方にまずは知ってもらいたい。もっと、世界に広く開かれた街として、日本の文化を知ってもらうことができれば、この街はもっと面白くなるでしょう。コミュニケーションという面では、恐らく言語対応などの受け入れ体制が必要でしょう。今、ここにある歌舞伎町、という街に根付く文化や、サービスをもっと広く知ってもらう動きが必要でしょう。とにもかくにも、一生懸命やることが大事、パッションです。」とお話くださりました。
- ・ワクサカソウヘイ
- 1983年生まれ。脚本家・コント作家。高校3年生でコントグループ「ミラクル☆パッションズ」を旗揚げ。公演の他、金沢21世紀美術館などでのワークショップ、横浜トリエンナーレやクラブでのパフォーマンスなど幅広く活動する。
現代美術の祭典「GEISAI#11」でのパフォーマンス「こんな狭いところで座頭市」は最終選考にノミネートされ、09年8月にニューヨーク公演が決定。今、もっとも注目されている若手コント作家。
著書「中学生はコーヒー牛乳でテンションが上がる」













