「アトム」鑑賞レポート@新宿文化センター

「アトム」鑑賞レポート@新宿文化センター

新宿区文化芸術振興基本条例の制定記念&新宿未来創造財団設立記念として、2010年6月19日~27日まで新宿文化センターで行われた、劇団わらび座のミュージカル「アトム」、観てまいりました。

秋田県の「たざわこ芸術村」にある「わらび劇場」を本拠地として活動する「わらび座」。
受付には、たざわこ芸術村の「森林工芸館」で作られた、木のぬくもりを感じさせるかわいらしい工芸品が販売されていました。
そして、後ろにはさりげなくアトムの設計図が!
写真では良く見えませんが、ちゃんと「計画総責任者:天馬午太郎」と手書きで書いてありましたよ☆

ところで、「アトム」というと、やはり「空を越えて~」と飛ぶイメージが強いですよね。実は、「アトム」の公演があると聞いて、今回一緒に観にいった友人と「やっぱりアトムは宙吊りかね?」等と勝手に類推していました。
前作「火の鳥~鳳凰編」では、かなり原作を忠実に再現していたので、今回はどうなんだろうと。

しかし幕が開けて直ぐに、そんな心配?は無用であることが分かりました。
今回のメインは、アトムそのものではなく、アトムの『心』だったんですね。

手塚治虫さんは「文化や人種の違いといった、相手との違いを認め合う事の大切さや、命が奪われることは、たとえそれが敵のものであろうとも耐えられない心」をアトムに込めたといいますが、その心が、劇を通じて痛いほどに伝わってきました。

人間として生まれた事を大事に生きて欲しい
(人生に絶望しているマリアへ、ロボットのアズリが。)

その悲しくて悔しい想いは、優しい心から生まれているはずなのに、なぜそれが憎しみになるんだ
(親友のアズリを人間に壊されて復讐に燃えているトキオに、神楽坂町子博士が。)

ホントに、セリフの一つ一つが胸につきささる様でした。
会場のあちこちからは鼻をすする音が。。。。
私も、鑑賞中ずっとうるうる状態。

マリア役の五十嵐可絵さんは、この舞台が劇団四季を退団されて初の出演作だそうです。 さすが、劇団四季時代には主役をやっていただけあって、歌声が美しい!
神楽坂町子役の椿千代さんも、アズリ役の柳瀬亮輔さんも、みんなすばらしかったです。
「うたのおにいさん」でおなじみの速水けんたろうさんの悪役もはまりすぎててびっくり! え?あの人?うたのおにいさんだよね?と何度も見返してしまいました。。。(実際、初の悪役だとか)

新宿公演と大阪公演は、特別キャストとのことですが、わらび座のオリジナルキャストで、全国公演が予定されているそうなので、是非観てみてください!