「歌声喫茶ともしび」後編

歌舞伎町は日本の歌声文化発祥の地だった。(後編)

前回に引き続き、今回は歌舞伎町「歌声喫茶」の後編をお送りします。

まずは、前回のクイズの正解を発表。
「歌声喫茶ともしび」新宿店の9月のリクエスト第1位は、「アメイジング・グレイス」だった。

若くして白血病で亡くなった本田美奈子がステージで歌っていたことで有名だ。唐沢寿明が主演した「白い巨塔」でも流れていた。みんなで歌って盛り上がる曲とは思えないのだが、とにかく見事(?)、第1位でした。

ところで歌声喫茶はいつ、どこで、だれが始めたのだろう?

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歌声喫茶は、今から54年前の1954年に歌舞伎町で生まれたのだそうだ(ちなみに私は55年生まれ)。西武新宿駅の前にあった小さなロシア料理店のオーナーが、客寄せ対策として自分が好きなロシア民謡の生演奏や合唱をしたら大好評で、あっという間にブームとなったのだそうだ。その料理店の名が「灯」で、今でも「灯ビル」は存在する。一時は東京だけで20軒ほどの歌声喫茶が生まれた。戦後復興と民主主義の息吹が社会全体の活力になっていたころで、立川では反基地闘争が盛んでデモの帰り道に新宿に降り立った人たちが立ち寄って、喉を潤しては歌い、気勢をあげていたそうだ。

 

「歌声喫茶の世界」というパンフレットがあったので手にとった。「愛の賛歌、カチューシャ、手のひらを太陽に、なごり雪、...」そんな曲名とともに「ああ、涙あふれ、胸が熱くなる...肩組んで歌ったあの青春の歌」。目の前の光景はそんな時代の風景の再現だろうか?

 

そろそろこのステージも終わりかなと思っていたら、誕生日を祝うメロディーが流れてきてステージにはご高齢のご婦人と友人と思しき人たち10人ほどが勢ぞろいした。小さな花束とワイングラスを渡されたご婦人は87歳で、もちろん歌声喫茶の大ファンであった。本人のリクエスト曲で誕生日を祝福することになり(たぶん、誕生日の人がいるといつもこうして祝うのだろう...)「憧れのハワイ航路」の大合唱が始まった。私は、タイムマシンで不思議な世界にやってきたような感じだった。音楽好きの我が相棒は、テーブルを軽く叩いてリズムを取りながら「あのドラム叩いてみたい」とドラマーを羨ましげに眺めていた。

 

私はというと、「次に来る時は今年大学を卒業したばかりの新人職員と一緒に来てみようかな」と考えたが、たぶん絶対に断られるだろうなあ。。。と、哀愁に浸りつつお店を後にした。

 

次回は新宿区内にある他の歌声喫茶や一杯やりながら歌えるお店を紹介します。

 

 

 

          ともしび新宿店のご案内


所在地:新宿3-20-6 FSビル6

    (新宿駅東口下車で徒歩4分)

営業時間:平日・土曜は17:0022:30

    (ステージは1730分から5回)

     日曜・祝日は16002200

    (ステージは1620から)

料 金:チャージ735円、コーヒー472円から

電 話:03-3341-0915

地 図:こちら

 

 

 

 

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