2023年9月1日で関東大震災の発生から100年となるのを機に、8月24日(木)、シネシティ広場にて防災への意識を高めることを目的とした「新宿警察署関係機関合同防災フェア」が開催されました。
オープニングイベントでは、警視庁新宿警察署の永野雅通署長よるご挨拶をいただきました。
「日頃からの準備が必要です。大地震が発生した場合には、行政機関による支援『公助』だけでは対処ができません。自らの命は自らが守る『自助』、自分たちの街は自分たちで守る『共助』が補完してこそ、様々な障害や困難を乗り越えることができると思います。フェアを通して、これまで以上に強く防災を意識していただければ幸いです。」
続けて、防災士の資格をお持ちの、警視庁災害対策課の原田係長からお話をいただきました。
災害対策課では、地域防災力を高め減災に繋げるための取り組みを日々行われているそうです。
身の回りにある衣類や段ボールの切れ端を使って足元をガラスや瓦礫などから守る方法や、ズボンを使ってペットボトル入りの水などを運べるリュックを作る方法、さらには解けにくいロープの縛り方などの「身近な防災術」実演してくださいました。
会場には、警察や消防、企業による防災訓練に関するブース出展や、株式会社クラフティによるドローンを活用した捜索救助訓練の実演も行われました。
また、シネシティ広場に面した東急歌舞伎町タワーの大型ビジョンも連動し、啓発動画などが放映されました。
夏休み期間中だったこともあり、ご友人同士で立ち寄られた方も多く、特にお子様連れに人気だったのは、東京消防庁新宿消防署によるはしご車試乗体験です。
周囲のビルと比べると、かなりの高さまではしごが伸びているのがお分かりいただけると思います。
また、新宿消防署出展のブースでは、消防服の試着体験や、日本に1台しかないVR防災体験車の試乗なども行われました。
私もVR防災体験車に乗ってみたのですが、車体の揺れ方やゴーグルから流れる映像が正に現実さながらで、体験後は暑い屋外だったにも関わらず鳥肌が立っているような感覚がしばらく続いていました。
新宿警察署の永野雅通署長も、フェア開催に期待することとしてメディアへメッセージを送っていらっしゃいましたが、「次に起きたときは○○しようという意識を持ち続けられるよう、忘れないように常にリマインドすることが大切」なのだと改めて実感しました。
他にも、生活安全課による防犯関連ブースや、交通課のブースでは震災発生時におけるドライバーへの啓発冊子や各種グッズの配布、白バイの展示が行われました。
最後に、いただいた資料の中に、新宿にお住まいの方やお勤めの方に向けたメッセージがありましたのでご紹介します。
新宿にお住まいの皆さま
自宅の一時(いっとき)避難場所や指定の避難所は把握していますか。
新宿でお勤めの皆さま
会社に留まる準備はありますか。発災時の対応を検討していますか。
自宅だけでなく勤務先近辺のハザードマップは確認していますか。
非常食や避難グッズは用意していますか。
避難所と帰宅困難者一時滞在施設は利用できるケースが異なります。
「もし自分ならどうする?」今のうちに調べておきましょう。
いま一度、身の回りの防災対策を見直し、命を守る行動をとれるように準備しておきましょう!